Contextual Design、Work Modelの文化モデルについて(山崎先生)
・文化の違いを理解して、それを視覚化(モデル化)していく
・文化の違いがあっても共通点がある
・共通項を見つければそれが一つのデザインの切り口になる
・文化の違いは興味へつながる
安西さんのローカリゼーションについて(安西さん)
・イタリアのバルサミコにキッコーマンが入っている
・ユーザは変わりたくない、楽をしたい
・メーカーにとって市場からフィードバッグを得るためには、販売市場における地雷(文化的タブーなど)を踏まないこと
日本企業におけるローカリゼーションの推移
・1970年代、現地で生産するようになり、人事的側面のローカリゼーションが必要になってきた
・1980年代、品質も評価されるようになってきた
・アメリカは日本に対してどう対処すれば良いかを考えるようになった
・1990年代、独自の文化を発信していこうという動きになってきた
・「付加価値」をつける
・グローバリゼーションと情報技術の発達によってアフリカでもケータイ、ネットワークで人がつながる
・認知科学的側面が必要になってきた
文化理解
・約2週間で異文化を理解するローカリゼーションマップ
・日本では刺身を厨房で切り、食卓で箸で食べる
・西洋では肉を厨房で調理し、食卓でもユーザーが切って食べる。二段階になっている
・戦争の絵でも日本は「切る」、西洋は「刺す」ように剣を使っている
・紫はイタリアではタブー色だった
・H&Mが紫を流行色として出してきた時イタリアではNOとは言えなかった
・「世界は組み合わせでできている、しかも流動的だ」
ワークショップ
ワークショップはまず「雨」と「rain」という言葉からそれぞれイメージする言葉を5分間で20個出していきます。
「雨」から出てきた言葉を3つのグループに分類。
分類したそれぞれのグループをスケッチで表現します。
「雨」は「もの」、「現象」、「情感」という3つのグループ。
「rain」は「和風」、「洋風」、「和と洋の対」という3つのグループに分類しました。
どの班もグループ化した名前は違いますが同じような分類の仕方をしていた気がします。
最初に「雨」から言葉を出していったということもありますが、「rain」を考えた時に無意識的に外国をイメージして言葉を出そうとしてなかなか言葉が出てきませんでした。英語だからこそ出てきた特徴的な言葉も多かったと思います。
ワークショップの目的
・言葉を出発点に、自分の考えをより正確に相手に伝え、共有すること
・相手の考えをより正確に共有すること
・言葉とイメージの関係を知ること
・ローカリゼーションの根底に言葉があることを知る
・言葉の違いは感覚の違いを表していることを知る
言葉の選び方によってギャップを補完しようとする能力から出てくるイメージが変わってしまうため、文化、オーディエンスを意識した言葉選びが重要だと思いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿