2012年6月30日土曜日

テニスボールのテーブル




テニスボールを使ってサイドテーブルをつくりました。

2012年6月29日金曜日

デジタル広告におけるデザイン(小泉望聖/大学院特別講義)


イメージソースの小泉さんの特別講義

デジタル広告について
・4マス広告(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)
・平成8~18年で情報量が530倍になっているが、情報処理能力は上がっていない
・コンテンツが24hを奪い合っている
・情報のシャットダウン能力によって4マスを中心とした従来の広告手法はどんどん効かなくなっている
・デジタル広告=次世代広告
・他人事から自分事化へ
・デジタルは自分事化との相性が良い

デジタル広告におけるデザイン
クライアントからの要望を有形、無形のものでソリューションを実現している。
・有形:フロントエンドデザイン(UI、エクスペリエンスデザインなど)、バックエンドデザイン(各種プログラミング、システムデザインなど)
・無形:コミュニケーションデザイン(ゴールデザイン、ターゲティング、各種インサイトなど)
・クライアントの言いたいことだけを伝えても聞いてもらえない→文脈に混ぜる
・ユーザメリット(面白がる、体験する、共有する)
・クライアントからの要望を解決し、そこからコンセプトを考える→クリエイティブジャンプ

これからの展望
・web、モバイル:AR、Felica、準静電界、リアルな場や人(アナログ)にデジタルとの融合
・デジタルサイネージ:サイネージとネットの連携によるターゲティング型のコミュニケーションやサービス
・広告業界:業界の境界が溶けてきた。付加価値の創出。グローバルなセールスサポートにクリエイティブの力を



事例で紹介されていた、「The Last Guy」というゲームのプロモーションで、URLを入力するとそのサイトがゲームのステージになるというのが特に気に入りました。そのゲームを知らなくても試してみたくなります。



講義の後の懇親会で紹介していただいたコットンについてのムービーが親しみやすくて分かりやすいです。

2012年6月28日木曜日

ローカリゼーションとエクスペリエンスデザイン

6月2日、ローカリゼーションとエクスペリエンスデザインのワークショップに参加しました。

Contextual Design、Work Modelの文化モデルについて(山崎先生)
・文化の違いを理解して、それを視覚化(モデル化)していく
・文化の違いがあっても共通点がある
・共通項を見つければそれが一つのデザインの切り口になる
・文化の違いは興味へつながる

安西さんのローカリゼーションについて(安西さん)
・イタリアのバルサミコにキッコーマンが入っている
・ユーザは変わりたくない、楽をしたい
・メーカーにとって市場からフィードバッグを得るためには、販売市場における地雷(文化的タブーなど)を踏まないこと

日本企業におけるローカリゼーションの推移
・1970年代、現地で生産するようになり、人事的側面のローカリゼーションが必要になってきた
・1980年代、品質も評価されるようになってきた
・アメリカは日本に対してどう対処すれば良いかを考えるようになった
・1990年代、独自の文化を発信していこうという動きになってきた
・「付加価値」をつける
・グローバリゼーションと情報技術の発達によってアフリカでもケータイ、ネットワークで人がつながる
・認知科学的側面が必要になってきた

文化理解
・約2週間で異文化を理解するローカリゼーションマップ
・日本では刺身を厨房で切り、食卓で箸で食べる
・西洋では肉を厨房で調理し、食卓でもユーザーが切って食べる。二段階になっている
・戦争の絵でも日本は「切る」、西洋は「刺す」ように剣を使っている


・紫はイタリアではタブー色だった
・H&Mが紫を流行色として出してきた時イタリアではNOとは言えなかった
・「世界は組み合わせでできている、しかも流動的だ」


ワークショップ
ワークショップはまず「雨」と「rain」という言葉からそれぞれイメージする言葉を5分間で20個出していきます。

「雨」から出てきた言葉を3つのグループに分類。


「rain」から出てきた言葉も3つのグループに分類します。


分類したそれぞれのグループをスケッチで表現します。
「雨」は「もの」、「現象」、「情感」という3つのグループ。


「rain」は「和風」、「洋風」、「和と洋の対」という3つのグループに分類しました。


どの班もグループ化した名前は違いますが同じような分類の仕方をしていた気がします。
最初に「雨」から言葉を出していったということもありますが、「rain」を考えた時に無意識的に外国をイメージして言葉を出そうとしてなかなか言葉が出てきませんでした。英語だからこそ出てきた特徴的な言葉も多かったと思います。


ワークショップの目的
・言葉を出発点に、自分の考えをより正確に相手に伝え、共有すること
・相手の考えをより正確に共有すること
・言葉とイメージの関係を知ること
・ローカリゼーションの根底に言葉があることを知る
・言葉の違いは感覚の違いを表していることを知る


言葉の選び方によってギャップを補完しようとする能力から出てくるイメージが変わってしまうため、文化、オーディエンスを意識した言葉選びが重要だと思いました。



2012年6月2日土曜日

What is design?(三木健/大学院特別講義)

5月30日の特別講義は三木健さん。
三木さんのお話を聞くのは2回目でしたが、今回も引き込まれるようなお話でした。

What is design?
・デザインの入り口にたったばかりの人へ
・デザインに興味がない人へ
・見えないところまでちゃんと考えられている、それがデザイン
・暮らしのすべてを見つめる(すべてがデザインと言える)
・想像(image)が重要
・デザインに領域なんか作らない
・リチャード・ソール・ワーマン(理解の巨匠)
・自分が聞いたことを他人に自分の言葉で説明できれば、理解したことになる

数学とデザイン
・□+□=5
・3+2=5
・2×2+1=5
・答えまでのプロセスを考える

国語とデザイン
・ここで、はきものを脱いでください
・ここでは、きものを脱いでください
・同じ文字を使っているが、点の位置が変わると文脈が変わる

理科とデザイン
・都市ガス本来は無色無臭
・匂いのサインで危険を知らせる

英語とデザイン
・「Impossible」と「I'mposible」
 ・' を入れると意味が変わる

Serendipity
・偶然の幸運に出会う能力
・「本棚を整理してはならない」:三木さんの事務所のルール
・寄り道をしてアイデアが一気につながることがある

大学1年生の授業のドキュメンタリー
・りんごを徹底的に研究する
・「世界一の研究者になるために」
・ビートルズ、ニュートン、スティーブ・ジョブズはりんごで世界を変えた
・気づきに気づく


三木さんは糸電話で声が届くのが不思議でしょうがなかったということが、デザイナーになろうと思ったきっかけだそうです。
What is design?(デザインって何?)ということを人にどう投げかけていくかを考えるきっかけになりました。