アキッレ・カスティリオーニの会に参加しました。
「アキッレ・カスティリオーニ 自由の探求としてのデザイン」の著者である多木陽介さんのお話のメモ。
カスティリオーニのデザインのための3つのポイント
- 観察と分析
- 自然に近い創造行為
- 透明さの探求
1. 観察と分析
・ものに込められた知恵を身体で読み取る(実際に身につけたり使ってみる)
・転用(大理石を削る職人が石の破片が目に入らないようにするためのゴーグルに茶こしを転用)
・名詞を消して動詞(機能)から考える
・サングラスのレンズ(名詞)の光の量を調節する(動詞)という機能からレンズを使わない、隙間の開き具合で光を調節するサングラスをデザイン
2.自然に近い創造行為
・背景にある環境や文化まで戻ってデザインする(根っこまで戻って枝へ)
3. 透明さの探求
・機能だけを残し、無駄なものを削ぎ落す
・例えば、PARENTESI(カギ括弧)という照明は、重りでワイヤーをピンと張ることで、ワイヤーを通したかぎ括弧のような形のハンドルが固定されることで、どんな方向にも光を当てられるという機能を実現している
カスティリオーニの会が始まる前にPARENTESIを組み立てました。
(最初はどうやってハンドルを固定するのか分からなかった。。)
イタリアでは「デザイナー」ではなく「プロジェクタツィオーネ」という言葉があり、プロジェクトを企画し目的を達成するためにチームでデザインしていくという考え方があるようです。デザインを「創造的に設計すること」と捉え多様な分野でデザインを活用するという姿勢を感じました。